主な仕事内容について

  現在、私は十数ある支店のうち、大型店舗の渉外係(二年目)として働いています。
  主な業務については以下の通り。

  • 集金業務
     「なぜ俺はこんなことを……」と思いながらカブを走らせ、定期積金の集金に回ります。私の担当エリアはわりと広い(端から端まで走って約20分かかる)のですが、自動車は与えられません。真冬の雨の日とかはさながら自衛隊の夜間行軍の気分を味わえますし、猛暑日などは電子レンジにブチ込まれた猫の気持ちになれます*1。さすがに台風や雪の日は事故の際の監督責任がどうとかでクルマを貸し与えられますが、台数が限られるので下っ端は支店待機が多いです。
     平日の日中ですので、集金先は老人が基本です。どうでもいい長話を延々と聞かされながら、そうだねウンウンと現金(五千円〜数万円)を預かります。どこそこの病院が良いとか野菜の栽培方法についてやたら詳しくなります。夏場にはパンツ一丁のおじいさんやおっぱい丸出しの老女にお出迎えされたりするのも日常茶飯事です。
     むろんお客様方は私のような引きこもりではありませんので、留守にされていることが多いです。というか大体が留守です*2。なので事前に訪問時間を指定したりするのですが、畑してたり田んぼしてたりで会えないこともあります。やっとのこと会えても、お金がないとか面倒くさいとか降ろしてないとかいう肝の据わったお客様もいらっしゃいます。そのせいで集金が終わらないことも多々ありますが、契約上は集金日に必ず集金をしなくてはならないので、支店長に「お客様とそういう契約をしたんだからキッチリ集金しろやオラァン!!」と怒られたりします。はい、榛名は大丈夫です。

  • 推進業務
     定期預金、定期積金、カードローン、消費者ローン、住宅ローン、法人融資はもちろんのこと、投資信託、NISA口座、終身保険個人年金保険がん保険、障害保険、クレジットカード、全労済、年金、給振、企業型個人年金、etc etc...
     あらゆるものにノルマが課せられ、これを上席の命令のもと推進していきます。これについては別記事にて。

  • 内部事務
     現金を取り扱う業務の常として、ミスは許されません。定期積金の集金だけならいいですが、例えば街のお店屋さん等を担当していると、大量の小銭を含む売上を集計して入金しなくてはなりません。かなり時間がかかります。
     帰店後、1円でも合わなければ大変なことになります。その場合、違算金額などから間違えた(であろう)先を推測します。大抵はハンディ端末の入力ミスであることが多いのですが、新札で一枚余分にくっついてたとか、ブリーフケースに小銭しまう時に一円玉がどっかに転がっていってた、なんて事案もあります*3
     そして、金融機関はモノの取扱いが非常に厳格に定められています。お客様から預かった現物にしても、仕事用に使う書類にしても、保管期限や保管場所が厳密に決められているので、気を使いながら仕事をする必要があります。それだけならいいのですが、それらに動きがあると、いちいち記録して支店長代理・支店長の検印を貰わなければなりません。これが非常に厄介で、仕事の初動がどうしても遅くなりがちになります。
     また、昨今の法改正により、取扱う書類の量は増加傾向にあります。普通預金通帳を純新規でひとつ作るだけでも、3〜4枚の用紙を書いて頂いて手続きしなければなりません。エコなんてものは法律の前には無力なのです。
     以上より、信金の内部事務は神経を使う上に手続きが膨大、というのが特徴です。

  • ボランティア
     お前それ業務か? とお思いでしょうが、業務です。地域金融機関の常として、地元の祭りやイベントなどには強制参加です。平日の業務終了後はもちろん、土日であろうと強制参加です。代休なんてありませんし、給料はおろか手当もつきません。イベントによっては参加費用を払ってまで参加しなければなりません。店周エリアの清掃活動などは月イチで行われます。朝八時前くらいに出勤し、ひたすら無心にゴミを集めます。最近ゴミが減ってきたので、トングをぶらつかせながら同僚と世間話する活動と化しつつあります。

 他にも年金旅行の付き添い*4とか延滞先への催促とか細かい仕事は山ほどありますが、そろそろ書き疲れてきたので割愛させて頂きます。

*1:たまにお客さんが「カブは風で涼しそう」と仰られますが、風は風でも熱風だからなアレ!

*2:会えないと思ったら亡くなっていた、なんてこともありました

*3:たまに出納機が故障してお金を吸い取ることもあります

*4:出迎えのためだけに朝五時とかに出勤します。勝手に突っ立ってるだけなので決して就業時間ではありません。決して